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オトギリソウ


葉から出る赤い色素毒は紫外線にあたると毒性が現われるという変った性質を持っています。その昔、鷹の傷の治療に使っていた秘密の薬草を、人のいい弟が他人に洩らしてしまったため兄が怒り弟を切り殺し、恋人は後を追ったとの伝説を持つ止血・鎮痛効果の優れた薬草でもあります。草丈は50cmから1mほどになり、夏にレモンに似た香りのするオシベのかわいい花を咲かせます。


毒草名  オトギリソウ(弟切草)、ヒペリカム、アオクスリ、タカノキズクスリ、ボンバナ
学 名  Hypericun erectum THUNB.
特 性  オトギリソウ科 オトギリソウ属、日あたりを好む多年草
花 期  7〜9月
毒部位  全草
成 分  ヒペリシン(Hypericin)、タンニン(Tannin)
症 状  色素毒、皮膚炎、壊死




弟切草の名の由来にもなっている伝説に出てくる「鷹の傷を治す薬草」とのとおり、細菌の感染防止作用があるので消毒剤としても有名です。この小さな斑点(油点)がいわゆる「飛び散った弟の血」です。

 





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現実に、車はない。雨も振りだした。
カミナリも鳴っている。もう、ほかに行く道はない。
二人はためらいながらも、その明かりに向け、歩き出した。
弟切草の咲き乱れる、その屋敷へ。

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サウンドノベル『弟切草』CHUNSOFT



  

花もすっかり終り、実ができました。細かい種が取れます。


-------- サンゴオトギリソウの実 --------



花はほとんど同じ形ですが、このような赤い小さな実をつけます。名前のとおり珊瑚のようですね。美味しそうですが食べないほうが無難です。




≪MEMO≫
・葉を陽に透かすと見える小さな斑点は紫色の色素。
・薬効:地上部[扁桃炎、咳、切傷、打ち身、腫れ物、虫さされ、生理不順]
・西洋弟切草(St. John's-wort):聖ヨハネの日(6月24日)の頃に花を咲かせ、斬首の日(8月29日)になると斑点を赤く染める....。
・Hypericun:ギリシャ語の「hyper(上)」+「eikon(像)」の意で、悪魔除けのためこの花を像の上に置いたことに由来しています。


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